【SWSHs27使用構築】誘殺カバザシイベル【最高2104 最終2020/67位】
使用TN:あんじゅ
成績 :最高2104 最終2020-67位
【コンセプト】
・こちらだけが把握した有利不利関係と勝ち筋でアドバンテージを取って勝ち切る
・選出とプレイングで全ての構築に五分以上に戦うの2点
【構築経緯】
禁止伝説枠がダイマックス権を取り合う問題を解決するため、ダイマックスせずにパワーを出せるザシアンの採用を決定しました。
組み合わせる禁止伝説枠には、ダイマックス前提のエースとしてザシアンと合わせてあらゆる構築に選出できるイベルタルを採用しました。
ザシアン+イベルタルと合わせて選出する一般枠として、主にこちらの攻めの補助と相手の禁止伝説への流しを意識した地面枠としてカバルドンを、2枚目の地面枠及びカイオーガ入りに選出する水無効枠としてトリトドンを採用しました。
メタモンにザシアンをコピーされた際の対策は必須だったため、その中でも汎用性が高くホウオウやガマゲロゲ、エースバーン等にも撃ち合えるサンダーを採用しました。
最後に受け回しが崩せなかったため、相手の受け選出の抑制と崩しができるウオノラゴンを採用して構築が完成しました。
【使用個体】
カバルドン@オボンのみ
性格:腕白
特性:砂起こし
実数値:215(252)-132-178(188)-×-101(68)-67
B-229+1日食ネクロズマの命の珠ダイスチル87.5%耐え
D-177サンダーの命の珠ダイジェット確定耐え
欠伸+ステルスロックによる展開と、相手の日食ネクロズマやジガルデ、ルギア等の展開を後投げから止める役割で採用しました。そのため技構成はこの4つで確定です。
はじめは控えめ珠サンダーのダイジェットを耐えるところまでDに割いていましたが、それ以上に日食ネクロズマへの後投げを安定させたかったためB振りで使用しました。
ザシアン@朽ちた剣
性格:意地っ張り
特性:不撓の剣
実数値:193(204)-231(156)-136(4)-×-136(4)-186(140)
技構成:巨獣斬 じゃれつく ワイルドボルト 電光石火
A-11n 402-116イベルタルを巨獣斬+電光石火+珠ダメ1回で確定
S-遅めのザシアンを可能な限り抜けるところまで
ダイマックスできない点が性に合わず敬遠していましたが、それ以上に禁止伝説枠がダイマックス権を取り合って選出と立ち回りがまとまらないことが多かったため採用しました。強かったです。
技構成はすんなり決まって困ることはありませんでしたが、調整の正解は見つかる気がしませんでした。最後までなにかしらを妥協しています。(臆病珠イベルタルのダイバーンで25%で落ちる)
イベルタル@命の珠
性格:控えめ
特性:ダークオーラ
実数値:201-×-127(92)-201(252)-118-140(164)
技構成:悪の波動 デスウイング 熱風 追い風
B-244+1ザシアンの巨獣斬+珠ダメ1回をダイマックス時再高乱数以外耐え(珠ダメ2回は62.5%、珠ダメ1回+砂ダメは75%で耐え)
229+1日食ネクロズマの命の珠ダイロックをダイマックス時93.7%耐え
C-199-135ザシアンを珠ダイバーンで高乱数1発(75%)
S-最速ウオノラゴン抜き
ほぼ全試合で選出したダイマックスエースです。
自慢の調整と技構成で最も勝利に貢献してくれました。
本来トップメタであるザシアン+カイオーガへの選出が難しいポケモンではありますが、環境読みと調整・立ち回りが上手く噛み合ってザシアン+カイオーガに対して安定した勝率を残せた要因となりました。(要点欄で後述)
必須であると考えていたダイウォール媒体の補助技として採用した追い風は、ダイウォール媒体である以上に相手から見えない勝ち筋となり有用に働きました。
サンダー@アッキのみ
性格:図太い
特性:静電気
実数値:197(252)-×-150(252)-145-110-121(4)
技構成:放電 暴風 身代わり 羽休め
メタモンにこちらのザシアンをコピーされた際の対策及びホウオウやエースバーン等をはじめとした物理のダイマックスを止めるために採用しました。
実際は相手もこちらのアッキサンダーを警戒してザシアン対面でじゃれつくが飛んでくることが幾度となくあり、静電気麻痺に頼らざるを得ない場面も多かったです。
相手のザシアンの処理にも時間がかかるため、速い剣舞ザシアンに対してはダイマックスを切って最低3回以上3割麻痺を狙って裏で縛る立ち回りをすることが多かったです。
アッキの実込みでも後投げからなんでも受かるポケモンではないため、初手に置く選択肢を常に意識することが重要でした。
トリトドン@食べ残し
性格:生意気
特性:呼び水
実数値:218(252)-104(4)-100(92)-×-134(156)-60(4)
技構成:地震 欠伸 守る 自己再生
244+1ザシアンのじゃれつく確定耐え
カイオーガ入りを意識した水無効枠として採用しました。
技構成はカイオーガの身代わりを割るための地震、カイオーガ以外に対しても明確に動きやすい欠伸、ダイマックスを枯らすための守る、崩されないための自己再生としています。
欠伸と最低限の物理耐久のおかげでカイオーガ受けとしての役割だけに止まらず、ディアルガやサンダーのダイマックスを枯らしたり数的有利を取った後のTOD等たくさん活躍してくれました。
ウオノラゴン@こだわりスカーフ
性格:意地っ張り
特性:頑丈顎
実数値:165-156(252)-120-×-101(4)-127(252)
技構成:エラ噛み 逆鱗 けたぐり 寝言
ここまでの並びで受け回しが崩せなかったため、ダイナハピヌオー等の受けは崩すことができ、ザシアンイベルタル+ハピナスヌオー等の半攻め半受けの並びには攻め選出を強要させることができる圧力を持つウオノラゴンを採用しました。
選出率は高くありませんが、受け回しを崩せずに負ける対戦はなかったため採用して正解でした。
ウオノラゴン以前は襷マンムー等を使用していましたが、日食ネクロズマ+ゼルネアスの並びに高火力で一貫したりホウオウ入りに高い圧力を持つ点、ある程度サイクルも可能な点を評価して最終日はウオノラゴンを使用しました。
【構築の要点】
・イベルタルvsザシアンの認識のズレを利用する
ザシアンは基本的にイベルタルに有利なポケモンとされていますが、現環境はダイマックスすることで強い型のカイオーガの増加に伴いスカーフカイオーガが減少→スカーフ潮吹き耐えまでDラインを伸ばしたザシアンの個体数も減少していると感じ、C特化イベルタルのダイバーンでザシアンを対面で葬ることができると考えました。
前述の通りザシアンは本来イベルタルに有利なだけでなく、相手視点でもイベルタルザシアン対面でイベルタルに後投げが可能なポケモンは限られており引きの選択肢は基本的にないため、こちら側のみが把握している有利対面で確実にザシアンを処理することができました。
またザシアン+カイオーガの並びに対して相手の初手がカイオーガであった場合、イベルタルに対して雨下でのザシアン後投げが比較的安定するという認識がありますが、C特化イベルタルのダイアーク+D下降時ダイジェットで199-135ザシアンを確定で落とせるため、イベルタルカイオーガ対面でもこちら視点では安定してダイアークを選択することができます。
これらのダイマックスでの突っ張りはいずれもザシアンの巨獣斬を被弾してしまいますが、これを意識した耐久振りによりザシアンの+1A特化巨獣斬+珠ダメ1回を最高乱数切りで耐えることができる(珠ダメ2回は62.5%)ため、ザシアンを処理した上でダイマックスイベルタルを場に残すことができます。
初手イベルタル+裏にトリトドンとザシアンを置くことで、ザシアン+カイオーガにはかなり安定して勝つことができました。
素早さを落とすことによる弊害は当然把握して立ち回る必要があります。
・追い風による相手から見えない勝ち筋
イベルタルを強く使う上でダイウォール媒体となる補助技は必須と考えていますが、補助技として採用されることの多い挑発、羽休めではなく今回は追い風を採用しました。
追い風の使い方としては初手ダイマックスで荒らした後に後続で上を取るために使うだけでなく、非常に数の多かったすいすいガマゲロゲの初手ダイマックスに対して追い風→悪の波動→ザシアンの巨獣斬でダイマックスを腐らせつつ上を取り続けたり、襷ランドロス、襷ガブリアスの岩石封じ+ステルスロック展開に対して岩石封じに合わせて下からデスウイング→ステルスロックに合わせて追い風でHPを残しつつ相手の後続ごとイベルタルで上を取る、その他にもシンプルに後続のザシアンが相手のメタモンやスカーフ持ちの上を取るために使ったり等勝ちに直結する活躍を何度もしてくれました。
・こちらの禁止伝説枠を補助するための一般枠でのメタ張り
シンプルな禁止伝説の殴り合いで勝とうとは考えず、丁寧にメタを張りました。
相手の禁止伝説もこちらの禁止伝説と撃ち合うためにはダイマックスを切らなければならないことがほとんどなため、そこをこちらの一般枠クッションで上手くいなすことでこちらの攻めを通す動きを強く意識しました。
その際、禁止伝説の中でも特に受けが困難なイベルタルはその動きと非常に噛み合っていました。
【後書き】
今季は絶対に満足のいく結果を残したかったため、序盤から対戦数を稼いで環境の把握と構築作成に努めました。
色々な構築を使用しましたが、最終的に完成した構築の作成に着手したのはシーズン終了3日前で、構築の完成度は高いと自負できますがそれを扱うための理解度を磨く時間が足りなかったことが敗因の一つと考えています。
対戦の録画を見返して選出と立ち回りのブラッシュアップを何時間も行いましたが、ほとんどの負け試合で選出と立ち回りのミスを発見したため、最終日までにプレイングの練度を間に合わせることができていればもう少し良い結果を残せていたかもしれません。決まった期間で結果を残すことの難しさを改めて感じました。
最高レート2100を超えることはできましたが、今回もそこから勝つことはできなかったためとても悔しいです。
しかし、共に同じ構築を考えて使用した友人が最終6位という成績を残してくれたためこれに関しては素直に嬉しいです。
よければこちらの記事の閲覧もよろしくお願い致します。
8世代で絶対に最終1位を取りたいので今後もこのシリーズで勝てるよう頑張ります。
シーズン27お疲れさまでした。