【SWSHs9使用構築】はじめての対面構築【最高最終2106/最終37位】
※この記事は全て自分の言葉で詳細に書いていますが、9割以上は原案者である友人がつくりあげ、それを複数人で共有し最終的に煮詰めていった構築になります。
原案者及び同じ構築軸を使用した以下の記事の閲覧を強く推奨します。
使用TN :伊波 杏樹 あんじゅ
成績:最終2106/37位 最終1912/994位
【使用個体】※採用順
エースバーン@命の珠 ※キョダイマックス個体
性格:意地っ張り
特性:リベロ
実数値:155-176(188)-107(92)-x-95-168(228)
技構成:火炎ボール 飛び膝蹴り 飛び跳ねる 不意打ち
B-DM時リベロエースバーンのA168珠キョダイカキュウ(半減)+ダイジェット(等倍)+珠ダメージ確定耐え
S-最速100属抜き
ほぼ全ての対戦で選出しダイマックスさせるエースです。相手のエースバーンとダイマックスで撃ち合う展開を強く意識した調整をしています。
ダイマックスでの撃ち合いをする以上ダイウォールが欲しい場面は多々ありましたが、技構成は完結しており変更の余地はありませんでした。
アッキカバルドンや威嚇ギャラドスにダイマックスをいなされる展開になるとほぼ負けてしまうため、これらのエースバーン受けのいる構築に対しての崩しのプランはゴリランダーやポリゴンZを絡めて慎重に考える必要があります。
ウーラオス(一撃の型)@気合の襷
性格:意地っ張り
特性:ふかしのこぶし
実数値:175-200(252)-121(4)-x-80-149(252)
ほぼ全ての対戦で初手に選出する襷枠です。
アッキトゲキッスやニンフィアをはじめとしたフェアリータイプをウーラオスに受け出される展開が多いため、襷を盾にノーリスクで連打できるかつ怯みによる上振れ要素もついてくるアイアンヘッドは非常に強く、ウーラオスを基本選出に組み込む鍵でした。
攻撃に補正をかける弊害としては主に最速ミミッキュに抜かれる点、襷ウーラオスミラーで勝てない点がありますが、前者はエースバーンで比較的容易に打ち勝つことができ、後者は後述のゴリランダーを絡めた立ち回りで解決できることから、有象無象へのダメージ量が大きく変わる意地っ張り採用で間違いなく正解でした。
ゴリランダー@こだわりハチマキ ※キョダイマックス個体
性格:意地っ張り
特性:グラスメイカー
実数値:193(140)-194(252)-125(116)-x-90-105
技構成:グラススライダー ウッドハンマー 10万馬力 蜻蛉返り
H-グラスフィールド回復最大効率
B-A200ウーラオス(一撃の型)の暗黒強打+不意打ちをグラスフィールド回復1回込みで99.7%耐え
高火力先制技と水タイプに強い点、ウーラオス+エースバーンが受け切られてしまうアッキカバルドンに強く大きな負荷をかけにいける点等が非常に優秀です。
調整に関しては、攻撃は削る理由が思いつかなかったので特化。クッションとして扱えるよう余りを全てHBに割きました。はじめは防御の努力値を丸ごと素早さに回していましたが、素早さが欲しい場面がアッキミミッキュに上からウッドハンマーを撃ちたい時ぐらいしかなかったので、悪ウーラオスへの後投げが安定して可能になるこちらの調整に変更しました。
技構成に関しては、先制技のグラススライダーと最大火力のウッドハンマー、クッション枠として選出するための蜻蛉返りは確定。最後の枠はあまり撃たないのでなんでもいいですが、厳しいパッチラゴン入りへの選出が一応可能になる、ウインディ入りサイクルに抗える、ダイマックスジバコイルとの撃ち合いができる、ハッサムの後投げを咎められる等の点を評価し10万馬力を採用しています。
ミミッキュ@呪いのお札
性格:陽気
特性:化けの皮
実数値:131(4)-142(252)-100-x-125-162(252)
技構成:じゃれつく ゴーストダイブ 影撃ち 剣の舞
ギャラドス+トゲキッスやパッチラゴン入り等のゴリランダーでは止めきれなさそうなアタッカーの並んだ構築に対して主に投げていきます。
対面の駒として欲しい要素を全て持っているため、明確な物理受けのいない構築には積極的に選出を考えますが、ウーラオス+エースバーン+ミミッキュの選出は相手にカバルドンがいるだけで出来なくなってしまうので、選出率はそこまで高くありませんでした。
命の珠が余っていないため、影撃ちの火力が上がる点を特に評価して呪いのお札を持たせています。
性格:臆病
特性:適応力
実数値:161(4)-x-91(4)-183(220)-102(52)-152(228)
技構成:さわぐ 破壊光線 シャドーボール 悪巧み
D-C189トゲキッスのダイジェット確定耐え≒DM時C189トゲキッスの+2ダイジェット確定耐え
S-最速FCロトム抜き
構築の穴を埋めてくれた5枠目です。ギャラドス+トゲキッスとの撃ち合いに強く、重い欠伸展開や抗う手段のなかった毒菱+エルフーン等の明確な対策になり、かつ対面選出に無理なく組み込める点が素晴らしかったです。
裏に襷ウーラオスとミミッキュを置くことでポリゴンZの初手ダイマックスというこの構築において全く新しい選出も生まれる等、選出、立ち回りの幅と構築の対応範囲がこのポケモンのおかげで大きく広がりました。
相手のエースバーンの展開を許すと置物になってしまうため選出する際慎重な立ち回りが求められる点、ノーマル技でこだわった後のミミッキュとドラパルトの対処ができるかどうかが重要でした。
ドラパルト@粘りの鍵爪
性格:陽気
特性:クリアボディ
実数値:175(92)-155(116)-96(4)-x-101(44)-213(252)
技構成:ドラゴンアロー まとわりつく 呪い 眠る
H-「16n-1」定数ダメージ意識
A-ドラゴンアローでH165-B110パッチラゴン確定一発
D-余り及びダウンロード対策
S-ミラー及び最速パッチラゴン意識最速
まとわりつくによる拘束ダメージ+呪いの定数ダメージ+ドラゴンアローでドヒドイデを確実に削ることができ、立ち回りを間違えなければ容易に勝つことができます。
また、その際に拘束ターンが重要となるため拘束ターン数を7ターンに延長することができる粘りの鍵爪を持たせています。
最低限その他の構築に選出するための要素として、重い襷ドラパルト展開に再戦で勝ち筋を掴みに行く、加速したパッチラゴンを処理する等がありますが、結局ドヒドイデ入り以外には一度も投げませんでした。
しかし、パッチラゴンをある程度牽制できる、基本選出でカモにできるポリゴン2の選出をほぼ強要できる等この枠がドラパルトである必要はあったと思います。
【構築の要点】
・襷ウーラオス+珠エースバーンの対面選出
環境に多いあらゆるスタンダードな構築に対して初手襷ウーラオス+後発珠エースバーンの選出が可能であり、9割以上の対戦でこの選出をします。
アイアンヘッドを所持した襷ウーラオスが対面で打ち負けるポケモンはかなり少なく、ウーラオスで初手対面を突破して二手目のポケモンに削りを入れた後、こちらのエースバーンでダイマックス同士の撃ち合いを制しつつエースバーン+こちらのラス1で締める、というのが基本であり理想の動きです。
その動きをする際、最も意識しなければならないのが襷の潰れたウーラオスを起点にしようと出てくる相手のエースバーンです。
この構築は相手のエースバーンが一貫するように組まれており、初手で襷を消費したのを確認してしまえばエースバーンでダイマックスしてウーラオスを起点にするのが大安定となります。そこに対し、ウーラオスの等倍不意打ち+エースバーンの後攻等倍珠キョダイカキュウで相手のダイマックスエースバーンを落としきるため、両ポケモンの性格を意地っ張りとし、更にこちらのエースバーンにはその撃ち合いを強く意識した耐久調整をしています。(使用個体の欄参照)
・選出の穴をカバーする3枠目
ウーラオス+エースバーンの選出は非常に強力ですが、ウーラオスが対面の殴り合いに負ける、両ポケモンが相手の物理受け(主にカバルドン)に止められるといった展開は極力回避したいため、残りの1枠でこれをカバーしなければなりません。
最も選出率の高いゴリランダーは、ウーラオスでの突破が苦しい水+フェアリーへ後投げから草技での処理or引きに合わせた蜻蛉返りによる不利対面のリセットが可能で、対面構築において致命的な出し負けのケアをすることができます。
特に頻発するウーラオスミラーではお互いに一発ずつ殴り合ったあとこちらは先制技に合わせてゴリランダー引き→蜻蛉返りと動くことで、数的不利を取らずにこちらのウーラオスを場に残して相手の二手目のポケモンと対面することができ、前述の理想の動きに持ち込むことができます。
この動きをする際、相手の悪ウーラオスがこちらの引きを読んで不意打ちを選択せず暗黒強打orインファイトを撃ってきた場合は、ゴリランダーとウーラオスが共に縛られてしまい望まない形でエースバーンを投げざるを得なくなってしまうため、ゴリランダーにはこの動きを安定行動とするため特化悪ウーラオスの暗黒強打+不意打ちをグラスフィールド回復込みで耐えることができる調整をしています。
ミミッキュ、ポリゴンZも同様で、このゴリランダーのような明確に決めてある立ち回りは存在しませんが、基本選出の2体できつい並びにしっかりとストッパー、崩しの役割を持たせて選出に組み込んでいきます。
・勝てない構築に対するピンポイントメタ
ここまでの5体で厳しい型や戦術は存在するものの、ほとんどの構築に対しての選出が完結していました。
そこで、見た目の圧力が強いドラパルトをここまでで絶望的だったドヒドイデ絡みのサイクルへのピンポイントメタの役割を持たせて採用しました。
メジャーな受け回し構築はこの構築の並びを見ると、ウーラオス・エースバーン受けとしてのドヒドイデ。ポリゴンZ及び特殊ドラパルト受けのバンギラス。ゴリランダー受けのエアームドという選出をほぼ強要できます。
その選出に対してこのドラパルトでドヒドイデをキャッチしてしまうことで、裏のエースバーンを容易に通して勝ちを拾うことができます。
エースバーンで釣ることでドラパルトドヒドイデ対面を作ることはできますが、相手の思考、プレイング次第ではバンギラスに引かれてしまうことがあります。
その場合はドラパルトでダイマックスを切ってバンギラスを処理することで、あとはドラパルトが眠っているだけでTODで勝つことができます。
最終日はこのドラパルトでドヒドイデ入りサイクルとの対戦を2つ拾うことができました。
*レンタル一応公開していますがミミッキュのじゃれつくのPPが14でした…
今期は久しぶりに友人と共に同じ構築軸を共有し、意見を出し合って構築を完成させました。
自分を含め主に使用していた4人が全員2ロムレート2000を達成し計8ロム2000、内2人が最終レート2100超えを達成するなど間違いなく強い構築を作ることができたんじゃないかと思います。
終盤毎日何時間も通話しながらポケモンをするのも久しぶりだったのでとても楽しいシーズンでした。
仕事にいく準備のため2100から潜れなかったことだけが心残りですが、来季以降はさらにしっかりと準備を重ねて最終日に臨みたいと思います。S9お疲れさまでした。
【スペシャルサンクス】
同じ構築を使って一緒にポケモンしてくれた十六茶、でっぱ、ただ