【SWSHs4使用構築】ミミドラパピクシー【最終357位】
中盤(3/10)最高1位 最終日最高32位
最終357位
【コンセプト】
・鬼火+スカーフトリックから積み技で詰める
・相手から見えない処理ルートでアドを取るの2点
【構築経緯】
鬼火+スカーフトリックで相手のポケモンを機能停止にさせて裏の積み技持ちポケモンを通す動きが強いと思い、構築コンセプトとしました。
まず、鬼火撒き兼構築のエースとして素早さと汎用性に優れるドラパルトを採用。次にドラパルトを投げづらい相手の初手ヒヒダルマに上から鬼火を入れることができ、スカーフトリックや化けの皮+ゴーストダイブによるダイマックスターン枯らし等、多様な動きで後続の詰めのサポートができる拘りスカーフミミッキュを採用しました。
ドラパルト+ミミッキュの場作りから通していく積み技持ちとして、広い範囲と撃ち合えてゴーストの一貫切りもできる呪いカビゴン、特性天然により相手の積みに対して強く出られるアッキ瞑想ピクシーをそれぞれ採用しました。
ここまでの4枠の対応範囲が非常に広く軸として固定していましたが、相手の襷ギルガルドがあまりにも重かったためギルガルドを誘いつつ倒せて、かつ壁による新たな展開ルートを作れるアローラキュウコンを採用。
最後の枠には電気の一貫切り兼トゲキッスやジュラルドン、パッチラゴン等ここまでで処理ルートが限られる厳しいポケモンに対して強く出られて、ミミッキュで止まらない抜きエースになれるドリュウズを採用して構築が完成しました。
【使用個体】
ドラパルト@命の珠 すり抜け
意地っ張り 189(204)-189(252)-95-×-95-169(52)
調整
H 10n-1
A 特化
S 余りかつ最速100族抜き抜き
ドラゴンアロー ゴーストダイブ 鬼火 竜の舞
本構築のあらゆる勝ち筋に絡んでくる主軸で、初手後発問わず基本的に選出します。
相手のカビゴンやドリュウズ、ミミッキュ等に鬼火を入れて後続の起点にするのが主な役割ですが、A特化命の珠+竜の舞により自身が強力な通しの駒となることもできます。積みエース枠を圧縮できるという点で選出が柔軟になりやすいです。
無振りトゲキッスやH振りアシレーヌ程度であれば一撃で飛ばせるため、初手からダイマックスを切って数的有利を取りに行くことも多くありました。ラプラス対面もノータイムでダイホロウを選択します。カビゴンの存在もあり相手にダイマックスされることは少なく、仮にされてもBにかなり厚い個体でなければダイホロウ→ダイホロウもしくはダイドラグーンでそこそこ打ち勝てるのであまり分の悪い勝負にはなりません。
欲張りな構成に見えますが、汎用性を一切落とすことなくほぼ全ての試合で活躍してくれました。
ミミッキュ@拘りスカーフ 化けの皮
陽気 131(4)-142(252)-100-×125-162(252)
じゃれつく ゴーストダイブ 鬼火 トリック
受からないヒヒダルマに上から鬼火を入れること、アーマーガアやカビゴン、カバルドン等にスカーフを押しつけて一方的にこちらの起点にすること、化けの皮+ゴーストダイブによる相手のダイマックスターン枯らしが主な役割です。
型バレしていなければ非常に容易にこちらのやりたいことを通すことができ、ピーキーな型に見えますが腐ることが非常に少なく選出率はドラパルトに次いで高かったです。いかにこのポケモンを上手く使って後続を通す場作りができるかが鍵になります。
特にスカーフトリックが非常に強く有象無象の特殊な型や詰ませに対応できるため、不測の事態に備えるためにもミミッキュを選出しておく機会はとても多かったです。
例として鉄壁ボディプレスジュラルドンやナットレイ、瞑想ピクシー等に対しては基本的にミミッキュを絡めて処理します。
トリックによる混乱実対策で無補正個体に陽気ミントを使用しています。
カビゴン(巨)@カゴの実 厚い脂肪
意地っ張り 258(180)-154(76)-115(236)-×-131(4)-52(12)
調整
H 6n(混乱実リサイクル型の名残り)
A +1キョダイサイセイで161-115トゲキッス高乱数一発(87.5%)
B 余りぶっぱ
D 端数
S ミラー意識
捨て身タックル ヒートスタンプ 鈍い 眠る
ドラパルトミミッキュと相性がよく、非常に広い範囲への詰めとクッションとしての役割を持つことができます。
初めは腕白HBぶっぱに近い調整でしたが、物理を鬼火または壁サポートなしに相手することはほぼなかった(やっても基本勝てません)ので、サポート前提で物理耐久を削り攻撃に大きく数値を回しました。
これにより+1キョダイサイセイでH4振りトゲキッスを高乱数で落とすことができたり、有象無象への処理を早めることで被弾を減らすことができたりとメリットばかりが目立ちました。
サブウェポンに関しては、ドラパルトへの打点となりカビゴンミラーで強くなるDDラリアットやダイアースによる特殊への詰め性能の向上が期待できる地震等も選択肢でしたが、スカーフトリックを上手く決めたとしてもTODが存在する以上アーマーガアやナットレイの処理を早めることが重要だったため、選出を躊躇わないためにもヒートスタンプを採用しています。
また初めは特性食いしん坊の混乱実リサイクル型で使用していましたが、今作の混乱実弱体化によりリサイクル型があまりにも弱く感じたため、厚い脂肪の眠カゴ型に変更しました。
エレキフィールド、ミストフィールドで回復を阻害されるのが弱みですが、体力を全回復してからダイマックスを切ることができたり特性によりヒヒダルマへ入りへの立ち回りの幅が増えたりと、こちらもメリットの方が大きく変更は正解だったと感じました。
ピクシー@アッキの実 天然
図太い 201(244)-×-136(244)-118(20)-110-80
調整
HB ほぼぶっぱ
C +1火炎放射で181-137ナットレイ高乱数(87.5%)一発
ムーンフォース 火炎放射 瞑想 月の光
鬼火+天然による詰めは依然として強く、積み技とダイマックスも相まって軸として申し分のない活躍でした。
ドラパルトやミミッキュに強く出ることができますが、ダイホロウ連打が辛いため可能な限り鬼火を当てておく、また数的有利を保ちBダウンを解除してから詰めていくことを意識しました。
技構成はムーンフォース、瞑想、月の光までは確定で、サブウェポンも鋼タイプへの安定した打点となりドリュウズ入りにピクシーを通す選出が可能になる火炎放射で確定。威力の差はありますがアーマーガアへ炎技を連打する場面があるため大文字は候補外です。
持ち物は初めは鬼火を絡めたサイクル戦も想定していたため無難に生きやすいオボンの実を持たせていましたが、実際に使用していると想定以上に最後の詰めの段階で繰り出していくことが多かったため、物理への詰め性能を意識してアッキの実に変更しました。
アローラキュウコン@光の粘土 雪降らし
臆病 159(84)-×-100(36)-125(188)-121(4)-169(196)
調整
HB A189ドラパルトのダイホロウ乱数(25%)耐えかつA142珠ミミッキュのじゃれつく+影打ち高乱数(94.5%)耐え ※目安
C フリーズドライで171-120ギャラドス最低乱数以外一発かつ霰ダメ+フリーズドライ×2で155-137アシレーヌ確定
D 端数
S 最速100族抜き抜き
襷ギルガルドがあまりにも辛かったため考えた自慢のポケモン。壁による展開ルートをオススメされた時にこのポケモンが見つかり、絶対零度を使いたくなかったので覚える技を眺めていたら思いつきました。
初手ギルガルド対面身代わりで襷を潰しつつブレードフォルムにさせ、イカサマで突破し2手目のポケモンの前でオーロラベールを張り裏で詰めていくのが理想ムーブです。
相手視点ギルガルドが対面で不利を取るポケモンがおらず初手投げが大安定なので、ほぼ必ず初手に誘うことができました。
身代わりを見られても警戒されるのはおそらくアンコールや金縛り、受け対策の絶対零度だろうと考えており、実際にイカサマをケアされることはありませんでした。
残飯型(A下降補正個体値0)と弱点保険型には返り討ちにされてしまい裏にも被害が及ぶので切っており、再戦で初手にドラパルトを投げてダイホロウを撃つことで対策としました。
環境に鋼技持ちが多く行動保証もないため、安易に投げると壁を張って即退場もしくは何もできずに倒されて早々に数的不利を取るあまり望ましくない展開になってしまうので、ギルガルド入り以外への選出は慎重に行います。
ドリュウズ@ラムの実 型破り
陽気 185-187(252)-80-×-86(4)-154(252)
自慢のポケモンその2。
ここまでの通しの駒であるドラパルト、カビゴン、ピクシーは相手の後発トリル呪いや呪い身代わり痛み分けミミッキュが非常に重く、数も多かったため課題となっていました。
対策としてマジックガード持ちのランクルス等を試していましたがしっくりこなかったため、単体でAとSを上げられる高速スピン型破りドリュウズに注目し採用してみました。
鬼火、壁、スカーフトリックを駆使することで比較的容易に起点を作ることができ、裏のドラパルト等の高速アタッカーで縛ろうという目論見を潰すことができます。ダイマックスの追加効果も強く、上手く場を整えればこのポケモンを止める手段は非常に少ないです。
持ち物は余っていた気合の襷が第一候補でしたが、初手に投げることがほとんどなく後発から展開して通していくことが主だったため、欠伸持ちや鬼火、熱湯火傷で止まらないラムの実を持たせました。
これによりカビゴンの欠伸による誤魔化しを拒否したり壁もしくは鬼火込みでカバルドンを起点にしたりと、抜きエースとしての性能がグッと上がりました。
難点としては主にギャラドスへの打点がないこと、高速スピンの威力が低いため無振りダイマックストゲキッスに対してのダイアタック+ダイスチルが乱数になってしまうこと、高速スピンがノーマル技なためミミッキュドラパルトの前で素早さを上げられないことです。
【結果】
中盤(3/10)瞬間1位
最終日最高32位(画像は最終日前日のものです)
最終順位357位
【スペシャルサンクス】
・アーモンドさん
構築相談に乗って頂き、カビゴンの調整案と壁展開のアイデアを頂きました。
・とすT
無補正色違いミミッキュと食いしん坊色違いキョダイカビゴンの個体を頂きました。
【後書きとか】
中盤までは勝率も良く瞬間1位を獲得したりとかなりの好感触でしたが、中盤から終盤にかけては2桁順位から何度も4桁まで落ちては上げての繰り返しで安定とは程遠かったです。
なんとか2桁順位で最終日を迎えることはできましたが勝ち切れなくてとても悔しいです。
まだ8世代で満足のいく結果を残せてないので、最終1位を目指してまた頑張ります。