日々精進

伊波杏樹さん

【SMシーズン3使用構築】7世代ラティハッサム【最高2081 最終2004】

今回、7世代シングルレートシーズン3にて自己最高レート2081を記録することができたので、使用した構築を記事に残したいと思います。

初めての投稿記事になるので至らぬ点もあるかもしれませんが、たくさんの方に読んでいただけると嬉しいです。

(以下本文は常体となります。)

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〈構築意図〉

今回使用したのはラティオスハッサムによる『ラティハッサム』の並びを中心としたサイクルをコンセプトとした構築。

拘り眼鏡を持たせたラティオスと耐久に努力値を厚めに割いたメガハッサムのサイクルにより常に有利対面を維持して相手に大きな負担をかけていくことを目標とし、きついところを残り4匹で補えるよう構築を組んだ。

 

 

〈個別紹介〉

 

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ラティオス@拘り眼鏡 浮遊

臆病 155-×-101(4)-182(252)-130-178(252)

龍星群 サイコショック シャドーボール 10万ボルト

 

今回のコンセプトの1匹となる古き良き眼鏡ラティオス。相棒枠。

有利対面から高火力でとにかく相手に負荷をかけていく。調整はCSぶっぱ。

技構成はメインウエポンの龍星群とサイコショック、呼びやすいギルガルドメタグロス等に主に交換読みで撃つシャドーボールテッカグヤ意識の10万ボルトとした。

エスパー技に関してはキネシスとショックの選択だが、今回は舞われると対処が難しいウルガモスを特に意識してショックを採用した。ここは本当に一長一短なので、どちらを採用するかは構築できつい相手や好みによる。

有利対面で相手の裏にテテフやガルドやグロスがいる場合は積極的にシャドーボールを選択していた。ナットレイヒードランにはどうやっても勝てないが、裏のポケモンの後出しが基本的に容易なので、素直に見えてから引くようにしていた。

このポケモンは環境的には非常に向かい風で、同じエスパータイプの特殊アタッカーで使用率トップクラスのカプ・テテフの台頭や、それに伴う鋼タイプの増加等によりかなり技の通りが悪く動かし辛い場面も多かった。しかしタイプと特性による優秀な耐性や、素早さ種族値110特攻130を生かした拘り眼鏡による制圧力等、周りのポケモンとサイクルを回しつつこのポケモンならではの持ち味を生かしてやることで非常に良い活躍をしてくれた。

実際、レートが2000を超えてからの対戦でも選出率は決して低くはなく、素早さ種族値110からのサブウエポンを含めた眼鏡による高火力の押し付けは単純に強力でテテフにはない強みだった。選出率は4位。

 

 

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ハッサム@メガ テクニシャン

意地 175(236)-198(76)-175(116)-×-130(76)-96(4)

バレットパンチ 蜻蛉帰り 剣の舞 羽休め

 

ラティオスと同じく今回のコンセプトとなるポケモン。言わずと知れたラティの相棒。

この構築唯一のメガ枠。序盤は主にサイクルの潤滑油として受け出しから蜻蛉帰りを選択し有利対面の維持に努め、終盤は剣舞バレットによる全抜きも狙っていく。

無振りウルガモスやカプ・コケコがステロ込み剣舞バレットでだいたい落ちる程度までAに割き、残りは耐久に厚く振った。(後にステロ要員がいなくなってしまったため、ハッサムの調整に関しては要検討)

大抵の物理の等倍打点は2耐えできるため、後出しが基本的に安定する。また、特化ミミッキュの+2無限暗夜を確定で耐え、返しのバレットで倒せるため、ミミッキュにはかなり強く出ることができた。(皮の残った状態で剣舞際に後出しすると暗夜+影うちで返り討ちにされるため注意が必要。)

天敵の炎タイプや鋼タイプがとても多く、ラティオス同様環境的には非常に厳しく感じた。ウルガモスリザードンテッカグヤ等、後出しされやすいポケモンに対して蜻蛉帰りで全く負荷をかけられないことが多く、いっそ蜻蛉を切ってはたき落とすや泥棒を採用し等倍範囲を広げた方がよかったかもしれない。唯一のメガ枠ということもあり、選出する機会は案外多く選出率は3位。

 

 

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グライオン@毒々玉 ポイズンヒール

慎重 177(228)-116(4)-150(36)-×-136(228)-117(12)

地震 ハサミギロチン 挑発 羽休め

 

最終日前日に急遽育成、採用を決めたポケモン。最高レート更新の立役者。

以前よりこのグライオンというポケモンに注目しており型や調整を考えていたところ、巷でこのポケモンが流行っているという噂と慎重HDで羽休めを搭載した型のアイデアを知りこれをそのまま採用。努力値調整、技構成に関しては完全に自己流なので改善、考察の余地はもっとあるはず。(非受けループのグライ入り構築記事待ってます)

この枠はもともと前期話題になった慎重マゴランドロスを採用しており、数値の高さやステルスロックを自然に採用できる点はよかったが、どうしてもHP管理の難しさや耐久ポケモン相手に何もできないのが気になり変更を決めた。

ここまでHDに振ることでC特化ギルガルドの無限暗夜、カプ・コケコの眼鏡めざ氷、CSメガゲンガーの状態異常祟り目などを確定で耐えるため、役割対象に対してかなり安定して仕事をすることができる。しかし地震の火力が絶妙に足りないため有効打を持つ相手への過信は禁物。コケコもゲンガーも確実にハッサムのバレット圏内に押し込むことはできるので、状況に応じて周りで少し削ってからグライで処理しに行くか、グライで削ってハッサムで全抜きの体勢をとるか慎重に選択していた。

同タイプのランドロスとの大きな差別点は挑発とハサミギロチンによる展開阻止や耐久ポケモンへの遂行、ポイズンヒールと羽休めによる圧倒的な場持ちの良さ。

特にナットレイカバルドン、遅いテッカグヤ等には何もさせず容易にギロチンの試行回数が稼げるため、積極的に運勝ちも狙っていける点が非常に強かった。

これからも考察や調整の開発が進むことが予想されるため、今後の活躍にも期待したい。採用してからの選出率は1位

 

 

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カプ・コケコ@デンキZ エレキメイカ

陽気 145-167(252)-106(4)-×-95-200(252)

ワイルドボルト 蜻蛉帰り 挑発 電磁波(電光石火)

 

物理一本の陽気ASコケコ。コケコの特殊技ぐらいなら耐えるだろうと突っ張ってくるスカーフではないテテフや、カグヤ対面を作るとだいたい裏から出てくるウツロイド等によく刺さった。実際に対面したことはなかったが、コケコのZ10万耐えのガルーラも一撃で落とすことができる。

技構成はメインウエポンのワイルドボルト、確実な対面操作ができ、物理型にすることでそこそこの火力が出る蜻蛉帰り、起点回避や嵌め手を阻止できる挑発を確定とし、残り1枠は稀に刺さることがある先制技の電光石火、挑発と絡めてウルガマンダ等を止められる可能性がある電磁波を採用していた。(後から気づいたけど絶対自然の怒りでよかった)

この構築唯一の高速アタッカーで、ハッサムと組み合わせることで容易にガッサ対策もできた。物理型にした理由が曖昧だったので、普通の特殊型でもよかったと思う。選出率は5位。

 

 

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カプ・レヒレ@食べ残し ミストメイカ

図太い 177(252)-×-177(204)-120(36)-150-107(12)

ムーンフォース 波乗り 挑発 自然の怒り

 

ハッサムが呼ぶヒードラン、リザX、バシャーモ等の炎に対しケアがきくポケモンギャラドスに対して安定するポケモンもこのポケモンしかいないため、選出する機会はとても多かった。

持ち物はサイクルの中で回復できるタイミングが非常に多く、居座り続ける場合も常にHPが回復していく食べ残し。サイクル寄りのパーティにおいてのレヒレの持ち物はオボンや半分回復実よりは食べ残しの方が強いと感じた。

技構成はテンプレで、水技はバシャーモヒードランに対して安定した打点が欲しかったため塩水ではなく波乗り。

ミストフィールドラティオスの龍星群の相性は悪いが、実際に困る場面はほぼなかった。選出率は2位。

 

 

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カビゴン@フィラのみ 食いしん坊

意地 254(148)-145(12)-117(252)-×-142(92)-51(4)

恩返し 地震 鈍い リサイクル

 

技構成も努力値振りもテンプレの食いしん坊カビゴン。レヒレのフィールドとの相性が非常にいい。

この枠はここまでできつかったボーマンダナットレイカプ・テテフ等に強いポケモンとしてテッカグヤを採用していたが、あまりにも電気(特にめざ氷持ち)の一貫がきつく選出も立ち回りも窮屈になってしまったため、幅広く殴り合うことができるカビゴンを採用した。ナットレイに関してはグライとハッサムで見れるため炎のパンチが欲しくなることはほぼなかった。

大抵の物理には(怯まなければ)後出しからでも起点にすることができ、特殊相手にもかなり広い範囲で打ち勝てる。リザYの放射→オバヒやボルトの悪巧み気合玉は耐えられないので、ここにはラティオスを合わせることで対処する。

非常に高いスペックを持つポケモンだが毒や挑発に弱く、出せる相手は少し限られていた。選出率は6位。

 

基本選出は特になし。有利不利がはっきりしたポケモンが多く、不利対面からの引き先をきちんと用意することを特に意識した。

特に重かったポケモンポリゴン2。レヒレやコケコで回復を封じつつ削り切るかグライで一発でギロチンを当てるしかなく、選出も立ち回りも非常にシビアになってしまった。

 

 

〈総括〉

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最高レートは2081(瞬間最高順位55位)、ここからは一時2000を割るぐらいまで溶かしてしまい最終レートは2004という結果になりました。2100には届きませんでしたが、自身の最高レートを一番好きなポケモンであるラティオスとともに達成できたことは非常に嬉しく思います。

今期は自身初のレート2000を達成できただけでなく、2100も見えてくるところまでくることができ、個人的には悔いのない満足のいくシーズンとなりました。

また、Twitterを通し今まで以上にたくさんのポケモン好きの方々と繋がることができ、その中でレートに潜ることができたのはとても面白く貴重な経験でした。

来期以降はレート2000を安定して超えること、最高2100超えを目標に頑張りたいと思います。

最後になりますが、今期対戦していただいた皆さん、Twitterでお話しさせていただいたフォロワーの皆さん、この記事を読んでいただいた皆さん、本当にありがとうございました。シーズン4以降もぜひよろしくお願いいたします。