非受けループ構築におけるポイヒグライオン

シングルレートS3にて使用者が多く見られ、以降非受けループ構築においても非常に流行っていると思われるポイヒグライオンについて書きました。少しでも参考になれば幸いです。

また、これは違うのではないか?と思うような点があれば自身の勉強のためにもなるので遠慮なく指摘していただけると嬉しいです。

 

〈基本情報〉

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グライオン 

タイプ:地面/飛行

特性:怪力バサミ/砂隠れ/ポイズンヒール

種族値:H75 A95 B125 C45 D75 S95 計510

 

主に使用されるのは毎ターンHPが1/8回復する特性『ポイズンヒール』を生かした耐久型。毎ターン1/16回復する食べ残しや黒いヘドロとは違い毎ターン1/8回復=2ターンで1/4回復するため、守る+身がわりを連打することでHPが減ることがなくPPのある限り粘ることができる。また、毒々玉を持ち能動的に毒状態になることでその他の状態異常への耐性を持てる点も非常に優秀。(他の状態異常を貰わず毒状態になることが重要)

音技や連続技など、きちんとした突破方法がない限り上からみがまも、場合によっては下からみがまもすることで多くの相手を嵌めて毒殺できる。(7世代にてTODが廃止されたため、グライオンの生み出せる大きな勝ち筋が一つ失われてしまった点は向かい風)

 

〈環境・流行について〉

このポケモンは基本的に受けループにおけるギルガルドヒードランヘラクロスなどの対策、前世代においてTODという強い勝ち筋を呼ぶことができる非常に優秀な誤魔化し枠として採用されることが多く、受けループ以外の構築において採用されることはあまり多くはなかった。

しかし環境に多く見られたカバルドンからの欠伸展開を止められる点、地面と電気の一貫を切れる優秀な耐性を持つ点、ポイズンヒールや羽休めによる場持ちの良さとサイクルに強くなれる点、Z技に対し強く出られる身がわり守るを自然に採用できる点、火力と一貫性が非常に高いゴーストZギルガルドに対し受け出しがきく点(要調整)等、環境へ非常に刺さっていたため非受けループ構築においても多く採用者が見られた。(流行った原因だと思われる理由については全て自分個人の考えなのでこれは違う、こういった理由もある、という意見があれば遠慮なく教えて頂けると嬉しいです)

中でもグライオン入りの構築記事を読んで特に多いと感じた採用理由はカバルドン展開を止められる点、ゴーストZギルガルドの受けが可能な点でした。

 

S3が終わり、グライオン入りの上位勢の構築記事がこれまで以上に多く見られたためS4以降更に流行ることが予想されます。個人用の考察も兼ねてグライオンの性格、技構成等考えていきたいと思います。

 

〈性格考察〉

・陽気HS型

おそらく最も有名なグライオンの型で、最速ドリュウズ(=準速ガブリアス)抜きまでSラインを引き上げることで上から毒を入れたりみがまもで嵌められる範囲を増やした型。7世代の受けループにおいてはこの型が最も多かった印象。Hをポイヒ最大効率、残りをDに割くことでメガゲンガーの祟り目も耐えられる。最速をとらないデメリットとしては主に陽気最速霊獣ランド、ワルビアルに抜かれること。

グライオン自身もしくは取り巻きで毒を撒いて上からみがまもすることで毒殺するのが主な仕事。

S種族値が95とそこそこ高いため、多くの耐久ポケモンの上から行動できる点が非常に優秀。しかし当然ながら耐久値は腕白や慎重に劣るため、受けポケモンとして過信することは禁物。

 

・腕白HB型

HBに厚く割くことで物理受けとしての役割を強く意識した型。このポケモンはB種族値が125と高く、Bに振り切ることでポイヒ込みで特化メガバシャーモのフレドラを2耐えするほどの物理耐久を持つ。状態異常への耐性も相まってキノガッサへの受け出しもかなり安定する。陽気メガメタグロスの冷凍パンチを確定で耐えてカウンターで処理するといった型も存在するようです。

7世代においてはこの腕白HBグライオンはあまり多く見かけなかった印象ですが、S4で新しく解禁されたメガバシャーモやメガヘラクロスにも比較的強く出ることができるため、これらの存在も意識するなら一考といったところ。

 

・慎重HD型

S3にて大きく話題となり最も流行したであろう型。環境的にグライオンカバルドンランドロス等、HDに厚い地面タイプが強かった印象。

HDに厚くする強みとしては、カプ・コケコ(めざ氷持ちが増えているため受け出しは安定しない場合も多い)、催眠ゲンガー、ゴーストZギルガルド等に対して強くなれる点。

H-D実数値が177-135以上でC特化ギルガルドの無限暗夜を確定耐えするため、慎重HD型であればここまでは振りたい。(残りをBに振ることでポイヒ込みで次の影うちもだいたい耐える)

タイプ一致抜群技であっても一発は耐えられることが多く、広い範囲に対し地震で削ったり毒を入れての展開が可能。

 

グライオンのこれらの型は基本的に地震の火力が足りず、ドリュウズ、カプ・コケコ、メガルカリオメガバシャーモメガゲンガー等弱点であっても無振り地震では一撃で落とせない(低乱数一発〜確定二発)相手が多い。

これらを地震で確実に処理するためにはかなりAに努力値を割かなければいけない(無補正A244振りでH252メガゲンガーが確定一発)ため、基本的には地震による一撃処理は不可能と割り切るかステルスロックによる補助等が必要。

火力の出せる意地っ張りグライオンについては自身の知識があまりないため詳しくはありませんが、某ジメンZグライオンはめちゃくちゃ面白いと思いました。

 

〈技構成〉

非常にカスタマイズ性が高く有用な技の多いグライオンの技構成について。

グライオンの基本の型としてはメインウェポンの地震とポイヒとの相性が最も良い身がわり守るが固定で、残り1枠が毒々かハサミギロチンの選択。ポイヒグライオンというポケモンの最も完成された構成であろうこの4〜5つですが、他にも優秀な技がたくさんあるため一つずつ見ていきたいと思います。

 

地震

確定枠。基本的にこの技を切る理由はまずないので考える余地はないと思います。地震を確定として残り3枠をどうするかが焦点。

・岩石封じ

地震の通らない浮いているポケモンへの削り、S操作のできる技。挑発羽休めと組み合わせればエアームドを処理できるため受けループにも強く出ることができます。技スペの問題で採用はなかなか難しいが採用できれば使う機会は多いであろう技。

・ハサミギロチン

当たれば面倒な相手を楽に処理できる。どうしてもきつい相手に運勝ちできる可能性もある反面当然安定感はないが、有利対面からギロチンで圧力をかけられるのは強力。

・毒々

ポイヒみがまもとの相性が抜群によく、耐久ポケモンへの確実な遂行ができる。

ランドロス等の浮いているポケモンに対してギロチン頼りにならず、グライオンに対して強く後投げされるポケモンに対し交代際に毒を入れて裏で相手取る等の動きもでき、定数ダメージで削るサイクルを意識するなら優先度の高い技。

・守る

準確定枠。確実に毒状態になることや、守ってHPを回復すること等このポケモンを使う上で非常に重要になる技。

守るがなければ、ポイズンヒールを発動するにあたってはたき落とすを喰らわない、鬼火や熱湯による火傷を貰わない等立ち回りが難しくなる場合もあるため可能な限り採用したい。

・身がわり

ポイズンヒールを最大限生かすため守るとセットでほしい技。前述したように身がわり守るでHPを減らすことなくターンを稼ぐことができるため、対策の甘い相手は一方的に嵌めることができる。

グライオンアイデンティティの一つでもあるため毒みがまもによる嵌め性能を意識するならぜひ採用したい。

・挑発

カバルドンナットレイの面倒な補助技からの展開を阻止できる。個人的に使っていてかなり強かった技。

特に地震ワンウェポンのカバルドン等は挑発してしまえば何もできなくなることが多いので、引き先に対し地震や毒でサイクルを有利にしたりギロチンで圧力をかけることもできる。

・羽休め

ポイズンヒールと組み合わせることで場持ちが圧倒的によくなる技。当然ながら回復力が段違いなので受け性能が格段に上がる。HDであれば火力のない冷凍ビームぐらいなら一発耐えられるので毒→羽連打による突破も狙えるようになる。

・各種牙

ボーマンダギャラドスのような浮いている身がわり持ちに一方的に起点にされることのなくなる技。グライオンにこの技を採用するよりは素直に裏で相手をして他の技を採用した方が強いと思うので優先度は低め。

 ・蜻蛉帰り

ミミッキュの皮をはがしながら後続に引けたりできる。採用できれば面白いのではと少し注目していますが、相手の交換が読める場面で圧力をかける手段が豊富なポケモンなので後投げのできる引き先を他にきちんと用意できれば必要な場面はあまり多くないかもしれません。

・翼で打つ、燕返し、アクロバット

このポケモンが比較的有利を取れるメガヘラクロスキノガッサへの遂行を早められる技。ミラーでも有利になれるが採用するには少しピンポイント気味になるので腐る場面も多くなるはず。

ステルスロック

サイクルに非常に有利になれる技。

グライオンを採用する際他にステロ要員を採用するのが難しくなるため、どうしてもステロを撒きたい構築の場合このポケモンにステロ撒きを任せるのも一考。ただステロ撒きをさせたい場合は襷を持たせて地震岩封挑発ステロ等で起点作りに特化させた方がいいかもしれない。

・投げつける

ポイズンヒールが発動した後、毒々玉を投げつけることで挑発、マジックミラーを無視して相手を猛毒状態にできる。アクロバットを採用する場合の相性も良い。

マジックミラー持ちのメガヤミラミジャローダ等の速い挑発持ちにも毒を入れられるのは大きいが採用はかなりピンポイント気味になる。

 

主に採用したい技はこの辺りでしょうか。他にも剣舞身がわりバトンやZゴッドバードのようなこともできますが、かなり用途が逸れてしまうので割愛します。

個人的には地震ギロチン挑発羽休めのHDグライオンを愛用していましたが、守るや身がわりが欲しくなる場面も多く本当にどの技も一長一短といった感じでした。

カスタマイズ性が非常に高いので構築に合わせてベストな技構成を見つけたいです。

 

〈きつい相手〉

浮いている身がわり持ちポケモン

これに尽きます。上から高火力で弱点を突いてくるポケモンは言うまでもありませんが、特にボーマンダギャラドス、速いテッカグヤ地震や毒が通らないポケモンに対して滅法弱く、これらのポケモングライオンが対面してしまった時点で身がわりからの竜舞、宿り木等こちらにかなり不利な展開になってしまいます。ギロチンをひたすら当て続けるわけにもいきません。

裏にポリゴン2を控えさせて後出しから処理する、もしくはこれらのポケモンが見えたらグライオンを選出せず対面で有利なポケモンで固める等の対策は必須になります。

 

〈最後に〉

ここまで読んでいただいてありがとうございます。

グライオンは自分でも使う機会が多く、流行りのポケモンでもあるので今の自分のこのポケモンについての考え、理解していることをまとめてみました。

努力値調整や技構成等まだまだ開発の余地があるポケモンだと思いますし、これからも新しい面白い型が登場するかもしれません。

かなり長い記事になってしまい、参考にできる部分があるかどうかもわかりませんが、このポケモンを使ってみたいと思っている方の力に少しだけでもなることができれば幸いです。

 

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