【USMシーズン7使用構築】うさうさグライオンスタン【最高2072 最終2006】
今季は別の構築でレート2000に乗せた後かなり伸び悩んでしまい、新しいものを使おうとシーズン終盤から最後にかけて使用した構築を記事にしたいと思います。
以下常体
【コンセプト】
・グライオンを通す
・受け攻め両立サイクルで相手を崩す
・コンセプトはパクるの3点
【個別紹介】
ミミロップ@メガ 柔軟→肝っ玉
陽気 141(4)-188(252)-114-×-116-205(252)
猫騙し 恩返し 飛び膝蹴り 身代わり
唯一のメガ枠で攻めの軸。
一歩抜けた素早さに特性による広い範囲から多くのポケモンを上から縛れる。
カバルドンやクレセリア等の物理受けを単体で突破する手段はないが裏のグライオン、テッカグヤを絡めて崩していく。
技構成に関してはこれで完結。冷凍パンチが欲しい場面もなくはないが撃ちたい相手は受けコマで対処できることと、様子見や状態異常透かし、ギルガルドとのキンシ択を行う時の身代わりが強過ぎたので個人的には身代わり一択。
毒、宿り木と猫騙し、身代わりの相性が抜群によかった。
マリルリ@食べ残し 草食
慎重 207(252)-70-113(100)-×-132(156)-70
じゃれつく 毒々 滅びの歌 守る
リザガッサの並びやノーマル特殊受けで受からない身代わり激流ゲッコウガ等のメタ。
またギガドレ、木のみ等の回復ソース持ちウルガモスやバシャーモ(怪しい)、害悪系統の誤魔化し枠。
草食マリルリのウェポンは熱湯が主流だが、役割対象である激流ゲッコウガの身代わりを壊したりキノガッサの処理を速めるためじゃれつくを採用。
草食が発動するとAが上がるため若干美味しい。(Aが上がってもじゃれつくで無振りガッサを落とせない程度なので技の火力に関してはお察し)
重いギャラドスやウルガモス等の積みアタッカー対しては毒守で削ったり滅びで流してから裏の高速アタッカーで縛りにいく動きもできる。
パーティ全体で身代わり、守る、猫騙しといった滅びターンを稼ぐ手段が豊富なので明確な詰め筋の一つにもなった。
持ち物に関しては今回は残飯で採用したが、残飯発動による型バレを防ぐために混乱実を持たせるのもアリだったかもしれない。
陽気 179(228)-115-145-×-102(52)-158(228)
地震 毒々 身代わり 守る
受け攻め両方における軸。
高めに設定したSからの毒とみがまもによる崩しが単純に強かった。地震で色々上から殴れるのも美味しい。
ポイズンヒールが壊れ特性なので積極的に身代わりを残して攻めにいくことを意識した。(守るタイミングが読まれやすく無償で不利対面を作られると一気に不利になるので強気な選択が大事、ポイズンヒールのおかげで多少択に負けてもケアが効く)
パーティのエースに相応しい活躍で、今回のコンセプトを満足するためには必須のポケモンだったと感じた。
テッカグヤ@バンジの実 ビーストブースト
腕白 204(252)-122(4)-154(132)-×-132(84)-86(36)
ヘビーボンバー 毒々 宿り木の種 身代わり
主にマンダやミミッキュ、テテフを受けつつ有利対面から毒と宿り木をばら撒く。
グライオンとテッカグヤによる受けの軸が強力で、受けつつ相手全体への削りを入れることで攻めの軸を通すことを目標とした。
技構成は役割対象への打点、身代わりを割る手段としてのヘビーボンバー、削りと回復両方を行える宿り木を確定とし、カグヤを起点にしようと出てくる残飯身代わりスイクンに刺したり身代わりマンダに勝つための毒々、能動的に木のみを発動させたり有利対面での安定択になり、また宿り木との相性が良い身代わりを採用。
剣舞カミツルギやハッサムが重く、受けつつ打点を持てるポケモンがいなかったので火炎放射も欲しかったが、技構成は最後まで煮詰め切れなかった。
アーゴヨン@気合の襷 ビーストブースト
臆病 148-×-93-179(252)-94(4)-190(252)
流星群 ヘドロウェーブ 大文字 悪巧み
テテフやレヒレ等のミミロップで対処しづらい初手に来るポケモンに対して強い襷枠。
マンダやリザードン等に対して襷を盾にストッパーとなり逆にSを上げて切り返す動きも強かった。
元々は控えめスカーフで使っていたが、襷テテフと耐久振り眼鏡テテフに勝てないこと、毒で崩すことができないドヒドイデやテッカグヤ絡みのサイクルに抗うため悪巧みを採用した襷に変更した。
結果的に襷を盾に積んで全抜きできる場面も多くあったので変更は正解だったと感じた。
臆病放射では役割対象への火力が足りず結局勝てないため、外しは割り切って大文字採用。
カミツルギ@拘りスカーフ ビーストブースト
陽気 135(4)-233(252)-151-×-51-177(252)
リーフブレード スマートホーン 聖なる剣 はたき落とす
スカーフ枠。元々はこの枠はスカーフズガドーンを採用していたが、テテフに返り討ちにされること、スカーフ枠のポケモンが襷でないゲッコウガにすら勝てないことがあまりに弱かったのでカミツルギに変更した。
メガギャラドスやメガバンギラス等のグライ、カグヤで対応しづらいメガ枠に対するストッパーになり、一貫を作ればAを上げながら全抜きを狙うことも可能。
技構成はスカーフツルギのテンプレだが、重いリザードンやウルガモスへのある程度の打点となる恩返しやアーゴヨン、バシャーモに撃てるサイコカッターを採用してもよかったかもしれない。
最終日になかなかレートが伸び切らずテコ入れとして急遽採用したが、結局しっくりくることはなかったのでベストな選択だったとは言い難い諸説枠。
【後書きとか】
今季はインフレシーズンと呼ばれながらも満足のいく結果は残せませんでした。
周りの人たちが2100を超えたり2150を超えてボスラッシュ出場権を得たり2200に到達していたりと本当に差を感じるシーズンになりました。
今季は結果こそ奮いませんでしたが、新しいことに挑戦し自分の目指したいコンセプトが見つかったので来期以降に繋がると信じまた頑張りたいと思います。
ここまで読んでくれた方々、今季対戦してくださった方々ありがとうございました。・。・v
すぺしゃるさんくす
最終日前日にも関わらずズガドーンを育成して貸してくれたでこ
TN よしこぽけ♪ 最高2072 最終2006
TN Inami❤︎Anju♪ 最高2048 最終19XX
カビゴン+グライオン
カビゴンは自身の数値に加え特性『食いしん坊』+技『リサイクル』により半分回復木のみを使い回すことで多くの相手への数値受けが可能。Bに厚く振ることで物理に対しても呪いリサイクルで起点にしていける。
見れる範囲がめちゃくちゃ広いカビゴンですが、主な弱点は叩き落とす(木のみが叩き落とされるとリサイクルできなくなる)、毒々、格闘打点。
これらの相手側のカビゴンの処理ルートに対して強いのが、ポイヒさえ発動すれば叩き落とすが怖くなく(ポイヒ発動してなかったらもちろんアホほど一貫します)、相手の毒々も無効にでき、格闘耐性を持つグライオン。
非常に限られているカビゴンの処理ルートを潰すことができ、かつお互い回復ソースが豊富なため相手を詰ませやすい。
またグライオンが苦手とする上からの氷、水打点(ゲッコウガ、メガメタグロス等)や、浮いている積みアタッカー(メガボーマンダ、メガギャラドス等)に対しては、怯みや急所さえなければカビゴンが平気で起点にしていくことも可能。
(呪いでBを上げつつ相手の攻撃を食らっても一度は木のみで勝手に回復してHP確保できるの強すぎますね。食いしん坊リサイクルと通常の高速再生の一番の違いでありメリットです)
カビゴンの技構成は基本的には恩返し、呪い、リサイクルが確定でサブウェポンが地震か炎のパンチの選択になることが多いですが、サブウェポンについては地震の優先度が高くなると思います。
炎のパンチも撃ちたい相手は多いが、受けに回ると非常に厳しいバシャやルカリオの処理ルートを増やすこと(先に呪いを積めば格闘技を耐えて地震で返り討ちにできる)や、確2を取れないと面倒なメガゲンガーなんかの遂行を早める地震の方が欲しい場面は多くなりそうです。
グライオンについてはカビゴンで見れないミミッキュに勝てたり、ポリゴン2やクレセリアのような数値受けに毒を盛ってみがまもできる陽気毒みが型が相性良さげ。
対面で挑発や身代わりしてくるギャラドスに上から毒を入れられたり、少し削れたデンジュモクや守らないバシャーモを上から殴れたりと速い毒みがグライは考慮されにくくなってる気がしました。
もちろんHD羽グライに比べるとD方面の耐久はかなり脆いしHP管理も難しいのでそこは一長一短。
ここまでで結局バシャーモやルカリオが重く、ギロチンや炎のパンチがないせいでナットやハッサムやテッカグヤどうすんの、ってなるけどそこに強く出られるのがシャンデラなんですよね
既に結果の出された並びなので当たり前と言えば当たり前かもしれないけど、カビグライ+シャンデラまでで並びとして完成されてるのかなと感じました。終わり
【SMシーズン6使用構築】カビグライシャンデラ【最高最終死亡】
中身全部パクリ。おわり
勝ちたかった( ╯︵╰)
【SMシーズン4使用構築】ラティハッサムカバマンダミミコケコ【最高2047 最終1852】
シーズン4お疲れさまでした。
今季は前季のような眼鏡蜻蛉ラティハッサムを軸としたサイクルで勝てる構築が作れず、試行錯誤しながらずっと16〜18帯を彷徨っていました。
そこで、カバ展開から積んでいくラティハッサムで前季結果を出された方の構築記事を拝見し、今季はこれをベースにしたカバ展開からの積み構築を使おうと決めました。
〈構築経緯〉
コンセプトとして、起点作りのHDカバルドン+瞑想Zラティオス+剣舞3ウェポンメガハッサムからスタート。
次にハッサムを通しにくい構築に出していけて、カバ展開と相性のいい2枚目のメガ枠としてボーマンダを採用。
そしてカバ展開を止めてくる水やここまでの4匹でかなり重くなるテッカグヤに強いカプ・コケコ、同様にカバの行動を許さずコケコにも強いブルルやテテフ入りに対して初手から出していけて、カバ+メガで相手を消耗させた後ラス1からの掃除も行えるミミッキュを採用し構築が完成した。
基本選出はカバ+メガ+コケコorミミッキュ。
〈個別紹介〉
ラティオス@ドラゴンZ 浮遊
臆病 155-×-101(4)-182(252)-130-178(252)
龍星群 サイコショック 瞑想 身がわり
相棒枠で、今季から使用した色違いラティオス。(かっこいい)
受けループやブルルドヒドイデ、バシャレボルトバトン構築等に対する崩しを行う瞑想ドラゴンZ型。
基本的に出さないが出せる試合はだいたい活躍する。でも基本的に出さない。選出率は6位
ハッサム@メガ テクニシャン→テクニシャン
175(236)-222(252)-160-×-120-98(20)
バレットパンチ はたき落とす 馬鹿力 剣の舞
カバのステロ展開から全抜きを狙うエースメガ枠。
剣舞バレット、ハッサムより遅いポケモンへのサブウェポンの通りがいい構築に対して積極的に出していく。
ボーマンダがポリ2やクレセで完全に止まってしまうためこれらが見えた場合は基本的にハッサムを選出する。バシャorリザX+ヒトムのような炎が2枚いる並びに対してもステロを絡めることでハッサムを通しにいくことが多かった。
技構成はテンプレ。努力値調整に関してはHAかASかで悩んだが、Sを捨てたことにより困ったケースよりマンダの1舞恩返しや火力のないカグヤの放射、テテフのめざ炎等を耐えたおかげで拾えたケースの方が多かったためHAで正解だったと思う。速い磁力ジバコは降参。選出率は4位
カバルドン@オボン 砂起こし
慎重 214(244)-133(4)-145(52)-x-129(204)-68(4)
選出率ほぼ100%の構築の核。
技構成は起点作り型のテンプレ、努力値調整はだい木冬さんの記事から丸パクリさせていただいた214カバ。
基本的にこのポケモンから展開して起点を作り裏のポケモンの全抜き体制を整える。
アシレーヌやカプ・レヒレ、ゲッコウガ等のわかりやすくカバを止めてくるポケモンが見えた場合は必ず二番手以降に置くようにした。
エスパーZカプ・テテフ、挑発持ちのギャラドス、ボルトロス等型次第では全く行動を許されないポケモンと初手で対面してしまった時に即負けに繋がってしまうのが難点だった。(ほぼ切ってた)
基本的に絶対選出なため選出率は1位
意地 193(180)-191(68)-151(4)-×-111(4)-172(252)
恩返し 身がわり 羽休め 龍の舞
↓途中から以下の個体に変更
陽気 171(4)-197(252)-150-×-110-189(252)
恩返し 地震 炎の牙 龍の舞
カバ展開と相性が良く最もパワーのあるメガ枠。基本的にカバ+マンダを通して勝つことを一番の目標とする。
前述したようにポリ2クレセには完全に止められてしまうため、これらが見えたらマンダの選出は諦めハッサムを通すルートを取るようにしていた。
元々は準速で身がわり羽休めを採用した恩返し1ウェポン型で使っていたが、両メガ含めテッカグヤに有利なポケモンがコケコしかいない点、ジャローダが重くなる点等がきつかったため炎の牙を採用した最速3ウェポンに変更した。
場持ちの良さが皆無になるなど弊害はあったが、技範囲を広げたことでマンダをより通しやすくなったケースもあったため型変更した点については悪くなかったと思う。選出率は3位
カプ・コケコ@命の珠 エレキメイカー
臆病 145-×-106(4)-147(252)-95-200(252)
10万ボルト めざめるパワー氷 草結び 瞑想
初手カバが出せない場合の初手要員その1。めっちゃ強かった(小並)
カプ・レヒレ、アシレーヌ、ゲッコウガ等のカバに強い水タイプが見えたら積極的に初手から出していく。テッカグヤにこの構築で唯一明確に有利なポケモンでもある。
瞑想を持たせたことでドヒドイデ、グライオン、ポリゴン2、テッカグヤのような受けサイクルに対する崩しのコマとしても非常に強かった。+1珠めざ氷でHDグライオンが確定一発、+2EF珠10万でHBポリ2がステロ込み高乱数一発で飛ぶ等、特にグライオンでコケコを見ようとしてくるような相手に対しては有利対面で一度瞑想を積むだけでイージーウィンすることができる。(ループのラッキーは無理)
草結びによりマンムーや削れたHDカバルドン等の地面も処理できるため、メガではなくこのポケモンを通すルートを取る機会も多かった。選出率は2位
ミミッキュ@ゴーストZ 化けの皮
意地 131(4)-156(252)-100-×-125-148(252)
じゃれつく シャドークロー 影うち 剣の舞
初手カバが出せない場合の初手要員その2。テンプレミミッキュ。
テテフやブルルが見えた場合は初手に置くことが多かった。初手に置いて積みZからの強引な崩しを行ったり、相手の鋼や炎に対して化けの皮を盾にZで大きく削りハッサムのバレット圏内に入れるなどの動きが雑に強かった。
初手要員としてだけでなく、カバ+メガで相手を消耗させた後のラス1掃除役、相手に先に展開を許してしまった場合のストッパーとしても活躍してくれた。
非常に使いやすく強かったが、コケコの方が通しやすい構築が多かったため選出率は控えめで5位
〈きついポケモン、構築〉
カバが逆に完全に起点にされてしまいそのまま全抜きされる。
型によってはカバで問題なくステロ欠伸展開に持ち込めるため、不意にこれらの型と当たってしまうと切り返しが非常に困難だった。
だいたいが炎技持ちでハッサムを葬ってくる上ステロ込み+2バレットでも縛れない。
マンダも裏のクレセやポリ2で止まる&トリルで切り返されるため、コケコを通すかハッサムで先に2回以上積むしか勝ち筋がなかった。
・エスパーZテテフ
初手に来られた場合ピンポイントでミミッキュを合わせない限りまず確実に一匹以上持っていかれる。カバも当然何もできずに出落ちする。
テテフが見えたら極力ミミッキュを合わせるようにして引かせるor処理して裏からカバ展開に持ち込むことを意識した。
・草Zバシャ、ガモス、ドラン
カバ入りに対してこれらが初手に来た場合は草Zを警戒はするが、なかなかケアが効かない上読み外すと即ゲームセットに繋がるためきつい。対策は草Z読みハッサムバック(一度だけ決まった)
・磁力めざ炎orZ電磁砲ジバコイル
ハッサムを無理やりキャッチして上からワンパンしてくる。
遅ければ馬鹿力でこちらが上から落とせるがだいたい向こうの方が速かった。きつい。
・サンダー、テッカグヤ
こちらのメガ枠両方が止められてしまうため重い。
これらに関してはコケコが強く出られるが、ナットレイやドリュウズ等後出しからコケコを止められるポケモンと並んでいた場合崩す手段がなくなってしまい勝てなかった。
・受けループ
崩しが可能なコマがラティオスとボーマンダ(エアームドへの急所待ち)ぐらいしかない。ラティで崩そうにもバンギに捕まると残りのラキドヒドムドー等を崩せず負けてしまった。この構築で受けループに対する立ち回りを学ぶ時間がなかったのもつらかった。
〈総括〉
(画像は最高レート更新前のものになります)
今季は初めてレート2000に乗せたのが最終日の5日前と、目標を目指すにはあまりにも時間も実力も足りていませんでした。
なんとか最高2047までは上げたものの、そこから連敗を重ね2000どころか1900に復帰することも困難になり最終日を前にして撤退という形になりました。
特に、構築の参考にさせていただいた方々が同じベースの構築でレート2100超えの結果を出している中2100に全く届かず、結局1800中盤まで溶かしてしまった自分の実力のなさを痛感しました。
来季は眼鏡蜻蛉サイクルも含めまた一から構築作りに励み2100を目指したいと思います。
ここまで読んでいただいてありがとうございました。
【SMシーズン3使用構築】7世代ラティハッサム【最高2081 最終2004】
今回、7世代シングルレートシーズン3にて自己最高レート2081を記録することができたので、使用した構築を記事に残したいと思います。
初めての投稿記事になるので至らぬ点もあるかもしれませんが、たくさんの方に読んでいただけると嬉しいです。
(以下本文は常体となります。)
〈構築意図〉
今回使用したのはラティオスとハッサムによる『ラティハッサム』の並びを中心としたサイクルをコンセプトとした構築。
拘り眼鏡を持たせたラティオスと耐久に努力値を厚めに割いたメガハッサムのサイクルにより常に有利対面を維持して相手に大きな負担をかけていくことを目標とし、きついところを残り4匹で補えるよう構築を組んだ。
〈個別紹介〉
ラティオス@拘り眼鏡 浮遊
臆病 155-×-101(4)-182(252)-130-178(252)
今回のコンセプトの1匹となる古き良き眼鏡ラティオス。相棒枠。
有利対面から高火力でとにかく相手に負荷をかけていく。調整はCSぶっぱ。
技構成はメインウエポンの龍星群とサイコショック、呼びやすいギルガルドやメタグロス等に主に交換読みで撃つシャドーボール、テッカグヤ意識の10万ボルトとした。
エスパー技に関してはキネシスとショックの選択だが、今回は舞われると対処が難しいウルガモスを特に意識してショックを採用した。ここは本当に一長一短なので、どちらを採用するかは構築できつい相手や好みによる。
有利対面で相手の裏にテテフやガルドやグロスがいる場合は積極的にシャドーボールを選択していた。ナットレイ、ヒードランにはどうやっても勝てないが、裏のポケモンの後出しが基本的に容易なので、素直に見えてから引くようにしていた。
このポケモンは環境的には非常に向かい風で、同じエスパータイプの特殊アタッカーで使用率トップクラスのカプ・テテフの台頭や、それに伴う鋼タイプの増加等によりかなり技の通りが悪く動かし辛い場面も多かった。しかしタイプと特性による優秀な耐性や、素早さ種族値110特攻130を生かした拘り眼鏡による制圧力等、周りのポケモンとサイクルを回しつつこのポケモンならではの持ち味を生かしてやることで非常に良い活躍をしてくれた。
実際、レートが2000を超えてからの対戦でも選出率は決して低くはなく、素早さ種族値110からのサブウエポンを含めた眼鏡による高火力の押し付けは単純に強力でテテフにはない強みだった。選出率は4位。
ハッサム@メガ テクニシャン
意地 175(236)-198(76)-175(116)-×-130(76)-96(4)
バレットパンチ 蜻蛉帰り 剣の舞 羽休め
ラティオスと同じく今回のコンセプトとなるポケモン。言わずと知れたラティの相棒。
この構築唯一のメガ枠。序盤は主にサイクルの潤滑油として受け出しから蜻蛉帰りを選択し有利対面の維持に努め、終盤は剣舞バレットによる全抜きも狙っていく。
無振りウルガモスやカプ・コケコがステロ込み剣舞バレットでだいたい落ちる程度までAに割き、残りは耐久に厚く振った。(後にステロ要員がいなくなってしまったため、ハッサムの調整に関しては要検討)
大抵の物理の等倍打点は2耐えできるため、後出しが基本的に安定する。また、特化ミミッキュの+2無限暗夜を確定で耐え、返しのバレットで倒せるため、ミミッキュにはかなり強く出ることができた。(皮の残った状態で剣舞際に後出しすると暗夜+影うちで返り討ちにされるため注意が必要。)
天敵の炎タイプや鋼タイプがとても多く、ラティオス同様環境的には非常に厳しく感じた。ウルガモスやリザードン、テッカグヤ等、後出しされやすいポケモンに対して蜻蛉帰りで全く負荷をかけられないことが多く、いっそ蜻蛉を切ってはたき落とすや泥棒を採用し等倍範囲を広げた方がよかったかもしれない。唯一のメガ枠ということもあり、選出する機会は案外多く選出率は3位。
慎重 177(228)-116(4)-150(36)-×-136(228)-117(12)
地震 ハサミギロチン 挑発 羽休め
最終日前日に急遽育成、採用を決めたポケモン。最高レート更新の立役者。
以前よりこのグライオンというポケモンに注目しており型や調整を考えていたところ、巷でこのポケモンが流行っているという噂と慎重HDで羽休めを搭載した型のアイデアを知りこれをそのまま採用。努力値調整、技構成に関しては完全に自己流なので改善、考察の余地はもっとあるはず。(非受けループのグライ入り構築記事待ってます)
この枠はもともと前期話題になった慎重マゴランドロスを採用しており、数値の高さやステルスロックを自然に採用できる点はよかったが、どうしてもHP管理の難しさや耐久ポケモン相手に何もできないのが気になり変更を決めた。
ここまでHDに振ることでC特化ギルガルドの無限暗夜、カプ・コケコの眼鏡めざ氷、CSメガゲンガーの状態異常祟り目などを確定で耐えるため、役割対象に対してかなり安定して仕事をすることができる。しかし地震の火力が絶妙に足りないため有効打を持つ相手への過信は禁物。コケコもゲンガーも確実にハッサムのバレット圏内に押し込むことはできるので、状況に応じて周りで少し削ってからグライで処理しに行くか、グライで削ってハッサムで全抜きの体勢をとるか慎重に選択していた。
同タイプのランドロスとの大きな差別点は挑発とハサミギロチンによる展開阻止や耐久ポケモンへの遂行、ポイズンヒールと羽休めによる圧倒的な場持ちの良さ。
特にナットレイ、カバルドン、遅いテッカグヤ等には何もさせず容易にギロチンの試行回数が稼げるため、積極的に運勝ちも狙っていける点が非常に強かった。
これからも考察や調整の開発が進むことが予想されるため、今後の活躍にも期待したい。採用してからの選出率は1位
カプ・コケコ@デンキZ エレキメイカー
陽気 145-167(252)-106(4)-×-95-200(252)
ワイルドボルト 蜻蛉帰り 挑発 電磁波(電光石火)
物理一本の陽気ASコケコ。コケコの特殊技ぐらいなら耐えるだろうと突っ張ってくるスカーフではないテテフや、カグヤ対面を作るとだいたい裏から出てくるウツロイド等によく刺さった。実際に対面したことはなかったが、コケコのZ10万耐えのガルーラも一撃で落とすことができる。
技構成はメインウエポンのワイルドボルト、確実な対面操作ができ、物理型にすることでそこそこの火力が出る蜻蛉帰り、起点回避や嵌め手を阻止できる挑発を確定とし、残り1枠は稀に刺さることがある先制技の電光石火、挑発と絡めてウルガマンダ等を止められる可能性がある電磁波を採用していた。(後から気づいたけど絶対自然の怒りでよかった)
この構築唯一の高速アタッカーで、ハッサムと組み合わせることで容易にガッサ対策もできた。物理型にした理由が曖昧だったので、普通の特殊型でもよかったと思う。選出率は5位。
図太い 177(252)-×-177(204)-120(36)-150-107(12)
ムーンフォース 波乗り 挑発 自然の怒り
ハッサムが呼ぶヒードラン、リザX、バシャーモ等の炎に対しケアがきくポケモン。ギャラドスに対して安定するポケモンもこのポケモンしかいないため、選出する機会はとても多かった。
持ち物はサイクルの中で回復できるタイミングが非常に多く、居座り続ける場合も常にHPが回復していく食べ残し。サイクル寄りのパーティにおいてのレヒレの持ち物はオボンや半分回復実よりは食べ残しの方が強いと感じた。
技構成はテンプレで、水技はバシャーモやヒードランに対して安定した打点が欲しかったため塩水ではなく波乗り。
ミストフィールドとラティオスの龍星群の相性は悪いが、実際に困る場面はほぼなかった。選出率は2位。
カビゴン@フィラのみ 食いしん坊
意地 254(148)-145(12)-117(252)-×-142(92)-51(4)
恩返し 地震 鈍い リサイクル
技構成も努力値振りもテンプレの食いしん坊カビゴン。レヒレのフィールドとの相性が非常にいい。
この枠はここまでできつかったボーマンダやナットレイ、カプ・テテフ等に強いポケモンとしてテッカグヤを採用していたが、あまりにも電気(特にめざ氷持ち)の一貫がきつく選出も立ち回りも窮屈になってしまったため、幅広く殴り合うことができるカビゴンを採用した。ナットレイに関してはグライとハッサムで見れるため炎のパンチが欲しくなることはほぼなかった。
大抵の物理には(怯まなければ)後出しからでも起点にすることができ、特殊相手にもかなり広い範囲で打ち勝てる。リザYの放射→オバヒやボルトの悪巧み気合玉は耐えられないので、ここにはラティオスを合わせることで対処する。
非常に高いスペックを持つポケモンだが毒や挑発に弱く、出せる相手は少し限られていた。選出率は6位。
基本選出は特になし。有利不利がはっきりしたポケモンが多く、不利対面からの引き先をきちんと用意することを特に意識した。
特に重かったポケモンはポリゴン2。レヒレやコケコで回復を封じつつ削り切るかグライで一発でギロチンを当てるしかなく、選出も立ち回りも非常にシビアになってしまった。
〈総括〉
最高レートは2081(瞬間最高順位55位)、ここからは一時2000を割るぐらいまで溶かしてしまい最終レートは2004という結果になりました。2100には届きませんでしたが、自身の最高レートを一番好きなポケモンであるラティオスとともに達成できたことは非常に嬉しく思います。
今期は自身初のレート2000を達成できただけでなく、2100も見えてくるところまでくることができ、個人的には悔いのない満足のいくシーズンとなりました。
また、Twitterを通し今まで以上にたくさんのポケモン好きの方々と繋がることができ、その中でレートに潜ることができたのはとても面白く貴重な経験でした。
来期以降はレート2000を安定して超えること、最高2100超えを目標に頑張りたいと思います。
最後になりますが、今期対戦していただいた皆さん、Twitterでお話しさせていただいたフォロワーの皆さん、この記事を読んでいただいた皆さん、本当にありがとうございました。シーズン4以降もぜひよろしくお願いいたします。